MSIのMAG B760 TOMAHAWK WIFI DDR4は、Intelの最新CPUであるCore i3-13100からCore i9-13900Kまで対応したLGA1700ソケット搭載マザーボードです。
13世代Coreプロセッサをフルサポートすると同時にDDR4メモリも使用できる後方互換性を備えているのが大きな特徴です。詳しくまとめてみました。
MAG B760 TOMAHAWK WIFI DDR4の詳細
LGA1700ソケットを搭載しています、PCIe 5.0 x16 1本、PCIe 4.0 x16 1本の構成で2ウェイSLi/Crossfireに対応。ストレージはM.2 SSDを3基搭載可能で、内1基はPCIe 5.0対応、2基目はPCIe 4.0対応と高速インターフェースを活かせます。10GbE LAN、USB 3.2 Gen2x2、USC Type-C等の拡張スロットも充実しています。
LGA1700ソケットについて
LGA1700ソケットの主な特徴は以下の通りです。
- 1700本のピン数を実現し、従来のLGA1200(1200ピン)より大幅に拡張
- CPUへの電力供給ピンを増やし、最大241Wの高電力CPUに対応
- DDR5とDDR4の両メモリ規格に対応
- PCIe 5.0の信号伝送に対応した高速トレースを実装
- CPUとチップセット間のデータ転送を高速化
冷却対策
冷却面では、CPU・VRM専用の大型ヒートシンク&ファンを実装。M.2 SSDにも独立型シールドフローズを装備する等、高負荷状態での放熱性も考慮した設計となっています。
オーディオ部門ではALC4080コーデックを採用し、チップセット上の音源をバイパス。信号対雑音比(SNR) 120dBの高音質を実現しています。ゲーマー向けに金メッキ仕上げのオーディオコネクターも装備。EMI対策や耐久性も高められています。
このようにCPU、GPU、ストレージ、ネットワーク、サウンド等のパフォーマンス&機能面で次世代規格への対応を果たしつつ、DDR4メモリサポートでコストパフォーマンスのバランスも取るモデルです。
背面パネル
背面は以下のとおり。WiFI-6Eにも対応しています。
MAG B760 TOMAHAWK WIFI DDR4の感想
MSIのMAG B760 TOMAHAWK WIFI DDR4マザーボードは、最新CPUであるCore i9-13900Kを搭載する自作PCを組んで使用してみました。PCIe 5.0の高速インターフェースを備えつつDDR4メモリをサポートする後方互換性の高さが魅力的だったので採用しましたが、実際に使ってみると期待以上の性能を発揮してくれました。
最大の収穫はやはり、CPUやGPU、NVMe SSDといった複数のPCIe 5.0対応デバイスを直接接続できる点。それぞれの間でやり取りされるデータ転送量が飛躍的に向上した結果、ゲームのロード時間が劇的に短縮されるなど、目に見える形で全体的なレスポンス性能が引き上げられている実感がありました。従来のPCIe 4.0インターフェース環境とは1桁違う次元の速さを体験できました。
DDR4メモリとの後方互換もしっかり担保されており、手持ちの高速メモリをそのまま流用可能でした。予算的なメリットは大きいです。冷却パーツの面積確保にも余裕があるほか、M.2 SSDスロットを3基搭載できる等、拡張性に関しても申し分のない作りになっていました。
オーディオ回路に独立型DACチップを搭載しているあたり、パフォーマンス至上主義の志向がうかがえます。ゲームや映像での定位感再現性能が非常に高いです。補助電源回路の設計や、PCIeスロットの配置にも拘っていることが各種ベンチマークスコアの結果から確認できました。
以上からMAG B760 TOMAHAWK WIFI DDR4には大変満足しています。コストパフォーマンス及び拡張性の両立が素晴らしく、13世代Coreプロセッサで組む自作PCに最適なマザーボードだと言えます。次回建てるPCでも候補に上げたい1台です。
購入について
BTOショップで売っていればよいのですが、送料を考えるとAmazonがベストではあります。
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